2025年7月13日
『マーヴィーラン』を観ました。
2023年のインド映画(タミル語映画)で、監督はマドーン・アシュヴィン(Madonne Ashwin)です。

「波風立てず、権威には大人しく従っておくほうが得」そんな考え方、日本では少数派とは言えない気がします。インドでも同じなんでしょうか。主人公サティアもそんな人です。その場をやり過ごすためなら、悪くなくても謝っちゃうタイプ。もちろんそのままでは話にならないので、途中で覚醒しますけど。覚醒までが長くて、た~っぷり主人公のヘタレぶりを見せられジリジリしました。いい人なんですけどねー。心の中には悪に対する怒りがあるし、弱いものを思いやる優しさもある。漫画にはそれが描けるけど、現実の行動は…トホホです。でもなー、私も自分がトホホでないという自信はありません。「自分だったら強いものに対して言うべきことを言えるのか?」「不正に立ち向かってがんばってる人に加勢できているか?」そんな問いも浮かんできました。
不正というのが、インドでなくてもありそうな話で。貧者を無理やりスラムから追い出して、大臣の息のかかった建設会社が建てたビルに移住させます。そのビルは手抜き工事で張りぼてのボロボロ。大臣とその一味は建築費を中抜きしていたのです。政治家のくせして、貧しい人たちの暮らしや生命なんてどうでもいいって考え方なんですよ。
バリバリ社会派ですが、わかりやすく面白く、楽しんで観ました。大変なことになってる割には、陽気でコミカル。踊り、歌、ダンス、アクションと、盛り盛りです。
主役の(まだ名前覚えられないけど)シヴァカールティケーヤンさん、身近なヒーローにピッタリだと思いました。他の作品を観ていないので、この気弱な感じが演技なのか素なのか分かりません🤣 実は身体能力高いですね。体を使ったファイトシーンが見事でした。しかも天の声に操られてる演技もしながらとか、合間合間に敵に謝ったりとか、複雑なことを軽々とやってます。最後の最後はカッコよかったーっ!。ダンスも良いっ!
ヨギバブちゃんが修理工役で出ています。見ると嬉しくなってしまいます。タミル映画のマスコット的存在ですよね。
死神大臣のあの目力には、サティアじゃなくても怯むよね。彼の登場時にかかる音楽が面白かったです。ヤママンヤマモー♪みたいな歌詞。秘書との関係性、なんなの〜🤣
ガッツあふれるサティアのお母さん、良かったです。妹は寅さん映画におけるさくらみたいな感じでした。サティアは別に寅さんぽくはないけど。あ、でもヒロインに静かに憧れてる感じはちょっと寅さんみある。
キャストをメモしておきます。情報源はウィキペディア英語版です。
サティア(漫画家):シヴァカールティケーヤン
ニラー(編集者でサティアの恋人):Aditi Shankar
サティアの母:Saritha
サティアの妹:Monisha Blessy
修理作業員:ヨーギ・バーブ
天の声:ヴィジャイ・セードゥパティ
引っ越しパーティーの大群舞、最高ー!はっちゃけてました。あれを踊りぬくシヴァカールティケーヤンさんのスタミナ、すごいです。歌唱はアニルド。ダンスシーンはあと1,2曲あっても良かったなー。
Composed, Arranged and Produced by Bharath Sankar
Singer : Anirudh Ravichander
Intro Vocals : Anthakudi Ilayaraja
Lyrics : Kabilan and CM Lokesh
踊りの無い挿入曲『Vannarapettayila』は、シヴァカールティケーヤンと編集者役のアディティ・シャンカールが歌っています。吹き替えじゃなく本人が。歌も上手いなんてスゴイ。しかもめっちゃいい曲。Spotifyのお気にいりに入れました。可愛いカップルにぴったりな曲です。
Composed, Arranged and Produced by Bharath Sankar
Singers - SivaKarthikeyan and Aditi Shankar
Lyricist - Yugabharathi