2026年7月19日
台湾映画『霧のごとく』を観ました。

ものっっすごくつらい、悲しい話なので覚悟して観たほうがいいかも。甘くないです。心にダメージを負うかも…。
とはいえ人の優しさにホッとしたり、笑いもあったりもしますが。
すごい映画、偉大な作品なのは間違いないです。
↑ 上のポスターで自転車をこぐ男、趙公道(ザオ・ゴンダオ)が最高でした。彼は少女を救いましたが、観客の私の心もだいぶ救ってくれました。マイ・ヒーロー😂
1950年代、反政府と疑われた人たちが捕らえられ殺された「白色テロ」の時代の話です。暴力によって押さえつけられ、自由にものも言えない時代…その恐ろしさがこの映画を観るとよくわかります。不正がはびこり、庶民は貧しく、人心が荒れていました。台湾にこんな時代があったとは。美食などで人気の観光地としての台湾、現在の穏やかで明るい台湾の人たちのことを思うと、信じられないような気がします。衝撃的で、身に染みて怖さを感じました。
過去を知るためにこういう映画は本当に有効です。他国で起きたことだから関係ないとは言えません。実際、日本でも言論弾圧はあったし、うっかりしたらこれからも同じことが起こりえるのです。未来をこんなひどい時代にしてはいけないという警告を、歴史から受け取ることができます。
主人公の女の子・阿月がかわいそうで心配でたまらなかったです。なんでこの子がこんな目に合わなきゃならないのかと。お兄ちゃんとの愛情深い会話が、悲しいですよね。お兄ちゃんが言ったことをずっと大事に大事に覚えていたのよねー。趙公道の輪タクについて行っちゃうところ、かわいそうだけど、おかしかった。出会えて良かったねえ。お姉さんが出演するショーを見て阿月が涙する場面も良かったです。あんなキラキラしたもの、見たことなかったんだよね。
悪党がいっぱい出てきましたけど、一人、悪夢のような最悪な人物がいましたよね。はー、もう、思い浮かべるとぞっとします。
あと、心臓バクバクになる場面がありました。
ほんとに、心が元気な時に観たほうが良いかもしれません。絶対におすすめな一本ではありますが。
陳玉勳(チェン・ユーシュン)監督作品は、最初に観た『ラブゴーゴー』が大好きで、ほかのも観ました。『祝宴!シェフ』(超面白い!DVDで鑑賞)・『熱帯魚』(不思議な気持ちになった)・『1秒先の彼女』(楽しい不思議映画)。で、今回ガラリと違うタイプの映画で驚きました。こういうのを撮るとは思いませんでした。滑稽味があるという点では共通してるかな。
台湾人のペンパルに「もうすぐ『大濛(「霧のごとく」の原題)』が公開されるから、楽しみにしてる」と書いたら、ペンパルは「その映画知ってる。でも私は『トイストーリー5』を選んじゃった」と返事が来ました。彼女に感想を伝えようと思います。

















