『カーンターラ 炎の決戦』

2026年9月22日

『カーンターラ 炎の決戦』を観ました。

6月に観た『カーンターラ 神の降臨』の続編(前日譚)です。

ポスター画像

↑ ポスター...1作目に比べて、普通ですね。映画もそんな感じでした。

 

前作よりスケールアップして、バーフバリっぽくなってました。
「ワーオ!」は少なめだった気がする。というか、それ以外のシーンに重きを置いていた感じかなー。憑依しなくても、主人公強すぎましたね。
スケールアップはしたけど、前作を超えたかというと…どうでしょうか? 私はスケールが小さく話がシンプルだった第一作目のほうが好きです。村の中の文化が丁寧に描かれていて、それはほかの映画では見られないものでした。今度のも悪くはなかったんだけど、ちょっととっ散らかってた印象。説明的で飲み込みづらい所がありました。

まあどっちが好みかは人によるでしょう。インドでは2作目の方が大ヒットしましたし。1作目が地に足のついた話だったのに対し、2作目は神話的、ファンタジー色強めでした。

 

豪華な宮殿、賑やかな街、街を爆走する戦車のアクションなんかは見ごたえありました。とにかくデラックス感は増しています。

 

新しい王のダメ息子っぷりが良かったなー。
妹の姫も良かった!

 

前作と同じ出演者が別人として出てたり、前作で聴いた音楽が流れたりしたのは、嬉しいポイントでした。

 

ゴージャスな踊りのシーンがあるけど、とても短いです。典型的なインド映画のダンスシーンとは違いました。

 

うざ可愛いおバカキャラが数人いて、ちっちゃいギャグをちょこちょこ入れてきます。

 

「蜂のシーン」と「宮廷音楽家が出るシーン」が特にお気に入りです。

『ラスト・サバイバー』

2026年8月29日

『ラスト・サバイバー』を観ました。

『ラスト・サバイバー』(c)2026 20th Century Studios. All Rights Reserved.

リドリー・スコットの新作が来た!と聞けば、やっぱり観に行っちゃいますね。

 

敵のあいつらは何なんだろう?と、モヤモヤしました。ひたすら敵としての敵で、人の心も無いかのよう。害虫退治のように殺されます。とりあえず知らないやつは殺しておくという、殺伐とした世界観でした。これは今の世界のあれこれを風刺しているのかなー。受け止めが難しくて、私はモヤモヤしてしまいました。バイオレンス描写は容赦無い。しかしかなりドライにも感じました。

 

秘密クラブみたいな町の場面が変で面白かったです。映画のジャンルが急に変わった感じがしました。あそこは全部が気持ち悪かったですね。嫌ーな感じ出すのが上手いなー。
うって変わってモルモン教徒の村も、違った意味で別世界でした。あの村に怖い人たちが攻め込んで来なくて良かったよ。

 

渋いおじさんが二人出てきてかっこいいんですけど、ちょっと二人、性格と見た目が似すぎてませんか?混同してしまったシーンがありました。

 

なんと言っても、変な町の変なおばさんが、キョーレツでした。あの人なんであんな服装だったんだろ😂

 

犬の魅力が炸裂してたよ。

 

飛行機が飛ぶシーンがとても美しかったです。ああ、良い映画観てる!っていう満足感がありました。
アメリカの田舎の景色も美しいです。この映画には西部劇っぽさがあります。西部劇✕ディストピアSFって感じかな。


最初は王道路線のやや古典的な映画かと思ったのに、徐々に様子がおかしくなって、「なんだここ?」と思うような所まで連れて行かれました。傑作かどうかは分からないし、好きかと聞かれると「嫌いじゃあない」くらいな答えになりますが、おもしろくはありました。

『みつけた、みつけた 分別と多感』

2026年8月23日

『みつけた、みつけた 分別と多感』を観ました。

ポスター画像

インド映画、の中のタミル語映画です。

ジェーン・オースティンの『分別と多感』が原作です。ジェーン・オースティンは一時期はまっていろいろ読みました。でも今となってはどれを読んだかあやふや…。どれも似てるからなー。『高慢と偏見』は読んだ。『分別と多感』はどうだっけ。映画観終わっても「これ知ってたような初めてなような…?」わからなかったです😂 「やっぱりこうなったか」と思ったので、読んでいたのかもしれません。王道ラブコメみたいな話だから、読んでなくても想像つくか!もしかしたらラブコメの創始者はジェーン・オースティン辺りなのかもしれないな。

 

みんなアイシュ演じる妹の美しさを褒めるかもしれませんが、私はお姉さまのしっとりした美しさに魅せられました。ピラミッドでのダンスシーンではエジプト風の装いをしていて素敵でしたー。まだ古い考え方が主流な時代だったと思いますが、二人とも自分の力で生きていこうという気概があるのが良かったです。

あと、地味だけどメガネっ娘もとってもかわいいよ。

 

最初のシーンを見て、違う映画が始まったかと驚きました。戦争アクション⁉ 

少佐と監督志望の青年という男性たちのストーリーも丁寧に描かれます。

ドラマチックに現れ妹の心をかっさらった(そして去って行った…)彼も、決して悪人じゃなかったところが良かったです。

 

真心が幸せを呼ぶ物語で、最後は「良かったね、良かったね」と笑顔になりました。

 

画面はずっと美しかったです。けっこういろんな所でロケしてたみたい。衣装も素敵でした。

いくつかのダンスシーンの中で、船のセットでの踊りが一番気に入りました。楽しい歌!映画の撮影風景もあります。恋人を思い浮かべながら踊るうちに、主演スターを魅了してしまう監督、罪な男よ😁

 

原題は「Kandukondain Kandukondain」

2000年インド公開の本作ですが、今年初めて日本上映が実現しました👏👏👏

観られて良かった!

 

 

『霧のごとく』

2026年7月19日

台湾映画『霧のごとく』を観ました。

 

ものっっすごくつらい、悲しい話なので覚悟して観たほうがいいかも。甘くないです。心にダメージを負うかも…。

とはいえ人の優しさにホッとしたり、笑いもあったりもしますが。

 

すごい映画、偉大な作品なのは間違いないです。

 

↑ 上のポスターで自転車をこぐ男、趙公道(ザオ・ゴンダオ)が最高でした。彼は少女を救いましたが、観客の私の心もだいぶ救ってくれました。マイ・ヒーロー😂

 

1950年代、反政府と疑われた人たちが捕らえられ殺された「白色テロ」の時代の話です。暴力によって押さえつけられ、自由にものも言えない時代…その恐ろしさがこの映画を観るとよくわかります。不正がはびこり、庶民は貧しく、人心が荒れていました。台湾にこんな時代があったとは。美食などで人気の観光地としての台湾、現在の穏やかで明るい台湾の人たちのことを思うと、信じられないような気がします。衝撃的で、身に染みて怖さを感じました。

過去を知るためにこういう映画は本当に有効です。他国で起きたことだから関係ないとは言えません。実際、日本でも言論弾圧はあったし、うっかりしたらこれからも同じことが起こりえるのです。未来をこんなひどい時代にしてはいけないという警告を、歴史から受け取ることができます。

 

主人公の女の子・阿月がかわいそうで心配でたまらなかったです。なんでこの子がこんな目に合わなきゃならないのかと。お兄ちゃんとの愛情深い会話が、悲しいですよね。お兄ちゃんが言ったことをずっと大事に大事に覚えていたのよねー。趙公道の輪タクについて行っちゃうところ、かわいそうだけど、おかしかった。出会えて良かったねえ。お姉さんが出演するショーを見て阿月が涙する場面も良かったです。あんなキラキラしたもの、見たことなかったんだよね。

 

悪党がいっぱい出てきましたけど、一人、悪夢のような最悪な人物がいましたよね。はー、もう、思い浮かべるとぞっとします。

あと、心臓バクバクになる場面がありました。

ほんとに、心が元気な時に観たほうが良いかもしれません。絶対におすすめな一本ではありますが。

 

陳玉勳(チェン・ユーシュン)監督作品は、最初に観た『ラブゴーゴー』が大好きで、ほかのも観ました。『祝宴!シェフ』(超面白い!DVDで鑑賞)・『熱帯魚』(不思議な気持ちになった)・『1秒先の彼女』(楽しい不思議映画)。で、今回ガラリと違うタイプの映画で驚きました。こういうのを撮るとは思いませんでした。滑稽味があるという点では共通してるかな。

 

台湾人のペンパルに「もうすぐ『大濛(「霧のごとく」の原題)』が公開されるから、楽しみにしてる」と書いたら、ペンパルは「その映画知ってる。でも私は『トイストーリー5』を選んじゃった」と返事が来ました。彼女に感想を伝えようと思います。

 

 

 

 

『フリーダとディエゴ 最後の夢』METライブビューイング25-26

2026年7月11日

『フリーダとディエゴ 最後の夢』を観ました。

 

骸骨女カトリーナ様がカッコよかった!歌はもちろんですが、動きと表情がずっと良くて。演じたソプラノ歌手ガブリエラ・レイエスは、今回最も輝いていました(私見)。今後も注目したいと思います。

骸骨が地底からわらわらいっぱい湧いてきて楽しかったです。メキシコの死者の日の話なんですよ。骸骨たち、めっちゃ踊ります。身体能力が高いです。ショッカーみたいでした。「ハッ」ていう歌が好きでした。

グレタ・ガルボさんは、なんでグレタ・ガルボなん…て思いました。不思議な人でしたねー。魔夜峰央の漫画に出てきそうなビジュアル。カウンターテナーが演じていて、すごくはまっていました。可愛かったです。

主人公は画家のフリーダ・カーロとディエゴ・リベラ夫妻です。でも伝記ものではありません。フリーダの死後の話です。さんざん傷つけ合った2人だけど、結局はお互いが最高のパートナー… 実際はどうだったかわからないけど、このオペラのディエゴは愛情深く見えたので、まあ納得できました。私のイメージどおりのフリーダとディエゴでした。芸術家同士のぶつかり合いというよりは、普遍的な夫婦のお話だったかなー。ディエゴのお腹は自前のお肉だったんでしょうか。彼はプレイボーイだったそうで、正直どうしてそんなにモテたのか謎だったのですが、壁画制作の場面を見たら、魅力あったのかもなーとちょっと思えてきました。あの場面の音楽、かっこよかったし。
フリータとディエゴの二重唱が良かったです。

フリーダの痛みが戻ってくる場面の振り付けが、強烈に印象に残っています。天蓋の上にいるダンサーとリンクした奇妙な動き。全身を貫く激しい苦痛を表現しているようでした。

舞台装置は、真っ赤なサンゴのような木と、裂ける地面が独特でした。

音楽は初めて聴く現代作家のものですが、良かったです。レコードなどで音だけ聴いても楽しめそう。美しかったり、スリリングだったり、神秘的で「あの世」っぽかったり。メキシコ音楽っぽさはあんまり感じませんでした。

メキシコらしさは衣装に表れていて、賑やかな柄の服が可愛いかったです。ビーズのアクセサリーもジャラジャラつけていました。

恒例の幕間インタビューは、ソプラノのエンジェル・ブルーが担当していました。キャピキャピ元気な感じで進行してました。ディエゴ役のカルロス・アルバレスが、母国語(スペイン語)で歌えて嬉しいと語って、ほんとうに嬉しそうでしたね。スペイン語オペラは、私は初めて観ました。骸骨女役のガブリエラ・レイエスが特殊メイクで変身するシーンもありました。これ無かったら素顔を見られずじまいになるところでした。骸骨顔も素顔もどちらも素敵でした。ネゼ=セガンがオケを指導するシーンもありました。最近のMETライブビューイングのほとんどは、この人の指揮で観てるような気がします。明るくて表情豊かなので、現れただけで「楽しいオペラが始まるよー」と、わくわくな気持ちが高まりますね。

来期METライブビューイング 2026-27の予告がありました。今期は観たことがある演目が多くてそそられる作品が少なかったんですが、来期は面白そうです。私は新しもの好きなので、ケヴィン・プッツの『Silent Night』が一番楽しみです。クリスマスの話なのかな? ケビン・プッツは『めぐりあう時間たち』が大好きだったので、これにも期待してます。できれば他もいろいろ観たいけど、とりあえず1作目のコジ・ファン・トゥッテは行こうと思ってます。舞台美術が楽しそうなのよ。

 

 

台本が公開されているのを見つけました(スペイン語に英語訳)↓

https://issuu.com/scoresondemand/docs/el_ltimo_sue_o_de_frida_y_diego_--57629

国立科学博物館

2026年7月4日

なんとなく上野へ行ってました。

 

東照宮のほうをぶらぶら。

 

ヤブミョウガです。ミョウガとは葉っぱが似ているだけで全然関係ないそうです。でも、これも(新芽が)食べられるんだって。

その後フラフラ~と吸い寄せられるように科学博物館(かはく)に入館しました。

 

トラザメ可愛い。目つきが良い。

この標本がある部屋だけでもずっと居られます。時間が溶けます。

 

誰が名付けたウルトラブンブク。海底にいるそうです。でかいです。

 

鳥もけものも虫もキノコもエビも土も石もあります。

ヒグマがめちゃくちゃ大きくて、こりゃ勝ち目無いわと思いました。

昔日本にいた恐竜と象のコーナーが良かったです。

 

最後に植物画コンクールの作品展を観ました。小中高校生の作品なんですが、ありえないほど上手な絵があり驚嘆しました。特に小学生、親御さんの手が入ってはいませんか、しかもその親御さんは画家ではないですか!?…そう言いたくなるほどでした。その玉ねぎのツヤツヤ感、何なん? メロンはうまそうだし。カシワバアジサイの緻密さには目がくらみました。

 

休日なのでやっぱり混んでいました。子供、大人、観光客、デート中のカップル、外国人、私のようなヒマ人などなど。平日ならもっとゆったり観られそうなんだけどなー。有給取るか。

かはくは「日本館」「地球館」がありますが、今回は日本館の一部を観ただけで閉館時間になりました。ここに来るといつも時間が足りません。

 

 

 

お土産にポストカードとマステを買いました

 

 

 

『罪人たち』

2026年6月21日

『罪人たち』を観ました。

 

ポスター画像

ホラーは苦手なのですが、評判が良いので気になっていました。
確かにホラーでした。たいっへんなことになりますよ😂 阿鼻叫喚ってこういうこと。あまりのことに、笑っちゃいましたが。苦手な怖さではなかったので、大丈夫でした。血まみれではありましたが、現実離れしていたので耐えられました。

 

思ったよりB級なストーリーだったけど、映像の綺麗さと音楽はA級でした。
前半わりと現実的な話だったのに、急に、え、そうなりますか…っていう。どんどんおかしなことに…。不思議なバランスだなと思いました。

 

吸血鬼にされちゃった人たち、かわいそうでしたね。だけど、吸血鬼の世界の方が人種の隔たりなく御陽気にやってるのが、面白かったです。ちょっとユートピア感すらありましたよ。

 

吸血鬼には弱点があって、あっけなく弱体化します。儚い存在だったのね。あくる日の天気が悪かったら危なかったのかな。

 

ほとんど音楽映画と言って良いぐらい、音楽は聴き応えがあります。牧師の息子、街のミュージシャンが奏でるブルースが素晴らしい。また、各地の民族舞踊と時代を超えた音楽が融合するシーンがありました。酒場で起きた奇跡のようで、とても印象的でした。
吸血鬼たちのフォークソングもなかなか素敵で、複雑な気持ちになりました。

 

マイケル・B・ジョーダンってかっこいいですね! いままで出演作観たことなくて、よく知らなかったんですよ。実は、一人二役だってことも、後で調べて知りました。似てるなー、帽子の色で見分けつくけど、双子の俳優なのかな…と思って観てました🤣 本人じゃそりゃ似てるわ。私ってぼんやりしてるなー(恥)。でも兄弟が一緒に映ってる場面多かったじゃないですか。自然でしたよね。今どきの技術はすげえや。再度観る機会があったら、兄と弟の演じ分けに注目してみます。1930年代の服装が粋で、素敵でしたねー。

 

「映画館大賞」の再上映で観ました。見逃していた者にはありがたい企画ですね。残念ながら客入りは寂しかったです。

上映前、席に行こうとしたらトナラーがいました。こんなに空いてるのになんで?! 知らないオジサンとカップルみたいになるの嫌だったので、一席あけて座りました。許されますよね? ホラー映画以上に怖かったです🤣