6/27(日) 日比谷のシャンテで「スラムドッグ$ミリオネア」を観ました。
インドなどに物乞いの子供たちがたくさんいることはよく聞くけれど、バックに金を巻き上げるヤクザな大人がいるんだとしたら、観光客は気軽に施すべきではないと思いました。
ろくでもない大人から子供が虐待を受けるのは、見ててつらいです。
こんなことが現実の世界に起こっていてほしくない。
痛めつけられて育った子供たちが、大人になってやくざの仲間入りをし、今度は子供を痛めつける側に回るなんて。やるせないです。
そんな中でも主人公のジャマールが純粋な心を持ち続けたことには、救いと希望がありました。
彼の幸せを願わずにはいられませんでした。
初恋の人を救い出そうとして危険を冒す場面は、とてもハラハラしました。
この映画には他にもサスペンスフルなシーンがいっぱいです。
子役が素晴らしい。本当にそういう子たちと思えるほど生き生きと演じています。しかもかわいい!...ものだから、祈るような気持ちで見守ってしまいます。
利口だったからこそ悪の世界に取り込まれてしまったお兄さん。
最後にはオトコギがあるところを見せてくれました。かっこよかったです。
ミリオネアの司会者は なーんか意地悪でしたねー。
それにひきかえ、うんこまみれの子供にもひるまずサインをしてくれた昔の映画スターは、いいやつでした。
そういう良い大人はこの映画にはほとんど出てきません。
ケーサツが また憎たらしい!あんな拷問許されないでしょう。
警察官の一人を演じた俳優は、「その名にちなんで」で優しい旦那さん役だった人でした。ぜんぜん役柄が違うぞ。
インド女優に美人多し。大人になった初恋の人役の女優、すごいきれいでした。
最後のミュージカル・シーン、蛇足という意見も聞かれますが、私はOKと思いました。やっとやっとハッピーエンディングを迎えられたんだもの。あんなにもつらい目に逢ってきた主人公たちは、どんなにハッピーになってもハッピー過ぎるということはないです。